詩人:高級スプーン
憑かず離れずの距離 緑の日々の口 スグ其処に 隣の真っ赤な 消えない黒の空気 どんよりと湿る カビ生臭い 蝿も横切る死海にて 爛れる表層 私は唸る 頭に燈 斜め横に座る桂馬 嗤い選ぶ丸めた背中 痣に残る苦難と昂揚 危険及ぶ前に どうか縮めて遠ざけて 人差し指では貫けはしない 隙間なく敷き詰められた モノクロの頭蓋骨 夜の始まり ひたすらに流れる 遠慮なく陽気な音楽が 手を取り合って踊っていたら 来なかっただろう 二人の目覚め半分 ぴたりスナック感覚の