詩人:甘味亭 真朱麻呂
遠くの空から太陽が顔を出しいつもの様に朝をつれてきた
町に光を放ちながらやがて夜の静けさを忘れさせるようなざわめきがまた戻る
パジャマ姿の僕の心潤すように これから抱える不安なんてまるでコワくないね
これからよりもまず今を見つめなおすことこそが 何よりも大事で笑顔絶やさずにいること 忘れちゃだめさ
明日はまた楽しいこと待ってるんだ 明日になれば大丈夫って少しおかしいくらい前向きに考える
その点そんなふうに考えられる僕は好都合さ そう思うことで毎日のいらだちやムシャクシャを忘れようとしたんだ
あのころの僕の目の前に映っていたものはすべてが真実なんだと想ってた
だけれどそんな不確かな予想はやがて不安と焦りの重みに耐えきれずに崩れ去っていた気持ちも 計算(はか)れなかった
自分をなだめればなだめるほどに深みにはまり 出口のない迷路の中で答の出ることのない悲しい問いかけ繰り返していただけ
涙すればするほどに悲しみが深くなる
知っているからこそ悲しみは濃くなる
あのころ知っていたとばかりに思っていたすべては勘違いにしか過ぎなかった
それはすべてぜんぶ偽りの答でしかなかった 本当は何ひとつ答なんて出せてなかった 偽りの答にありったけの喜び使い果たし満足しているようじゃ心は蒼くなって行くばかりで
いつしかこんななるようになってゆく日々を不思議がることも怪しむこともなく面倒だからいいやと身をまかし暮らしてたんじゃ 流れゆく時も無意味に思えてくるね
悲しいけれど
それが真実なのさ
そういう時もある
悲しいほどに
見上げる僕の目に映る空…あまりに青すぎて
限りなく透明な青空
どこまでも澄み渡り しっとされたりいやがられるほどに青くて いつでも僕たちの…この僕の答をわからなくする たくさんの似たような答を頭の中わだかまりばらまき疑問になり