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[162656] サラリーマン哀歌

詩人:どるとる


安月給のサラリーマン
肩身はいつも狭い
小遣いはいろいろ謀ったって雀の泪

今、帰ったよ
なんていったって
僕はひとり暮らし
安いワンルームのアパート

想像するだけで
ただそれだけで
ひとり暮らしのさみしさが景色をにじませる

誰に言っているの?
べつに誰にでもないさ

僕はたださみしいからひとりごとが多くなっただけ
それだけ

さみしければさみしいほど話し相手すらいないから

サラリーマンの涙が詩になるよ今夜
僕の拙い言葉で綴るリアルな気持ち
まさに今の僕の立場

淋しいよ
悲しいよ
サラリーマンの涙が
次々に言葉を生む
言い訳もあるけど
愚痴だってあるけど
言わせておくれ
僕だけが悪いわけじゃないよ

だから唄うのさ
今夜

サラリーマン哀歌

ネクタイをゆるめて
カバンを放り投げて
上司 蹴り飛ばして

明日は土曜日

はれて自由の身

悲しい生き物
安い幸せに群がる羽虫

サラリーマン哀歌

僕はありのままの気持ちを詩にしたよ

拍手をくれるならば
慰めて…
同情して…

今にも死にたくなるから

それだけで?
なんて言わないで

サラリーマンでもないあんたに何がわかるの?

ねえ?
全世界のサラリーマンを蔑む人たちに突きつける本気の詩

サラリーマン哀歌

過ぎ去る年の数だけ
歳を重ねても
何ひとつ変わらないな

嘆きの感嘆詞

ひとり暮らしのさみしさ埋めるものは
なんなんだ?

何ひとつないじゃねえか

僕の人生はなんだろう?

真っ白な思考だぜ

明日が曇ってく。

2010/12/03 (Fri)
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