詩人:Ray
二つの実のさくらんぼが離れる瞬間
その二つの実は
一体どんな気持ちになるんだろう
隣り同士
背中合わせでも
ずっと一緒に
同じ時間
同じ事をしてきた二人が
明日からはまた
お互いに別々の道を歩こうと決めたとき
どんな感情に襲われるんだろう
一つ一つ離れたさくらんぼが
売られていたのを
見たとき
あたしは
あなたの右手をぎゅっと握りながら
そんなことを考えていた
離れたくない。
会えない日が続いても
二人の気持ちが
たとえ
背中合わせでも
あたしは
あなたと離れたくない。
絶対
この手を離したくない、
そう思って
あたしはまた強く
あなたの手を握りしめた。