詩人:遥 カズナ
蝸牛たちには待ち遠しい曇り空の頃のろまな願いが薄い殻の中水が耳の中、いっぱいに流れ込むと鼓膜の外側と内側の音の際目を探し心臓の鼓動と今はまだ遠い水滴の弾ける音とずれあいながら調和していく真っ白い山羊が草原で草を食んでいる明日はきっと、雨