詩人:甘味亭 真朱麻呂
この胸に絶え間なくあふれてくるいくつものメロディー
今もこの胸の中変わらず聞こえているんだ流れています
つまらないと思えば思うほど気持ちも沈んでつまらなくなる
このまま何ひとつ変わらないままだとか変えないままならば
僕はいったいどこまで落ち込んでゆくだろう この孤独に終わりや果てなんてあるのだろうか 街は眠る今日も
あのころのボクの瞳に映っていた景色は
あまりにも美しくて鮮やかな彩りをみせるようにボクをだましてた ボクはだまされていた
惑わされていた だけれど誰も責められない自分が悪いことくらいは知っているつもりだからさ
ああ いくつものメロディー心を埋めつくす
答えのない毎日がただゆっくりと着実に終わりまで流れてく
誰かじゃわからない真実の光は形を変えてボクにしかわからないその傷みが幾度となくボクを迷い悩ませてた
まっすぐな瞳…
見つめる先…
映り込んだ不安…
背負ってきた傷み
耐えてきた自分
褒美など無いのに… こんなもの誰にもわからないのにな… ばかみたいに誰かに必死になって伝えようとする…伝えようとしていたこんな自分を本当は情けないじゃなくいじらしいと思いたかった大事にしてた自分の持つ自分しか知らないかけがえのなかったはずの今まで見てきた景色とは他人とはまた違う光…この世界の中で今も生きているボクの心の闇にまたひとつそれは今まさに生まれようとしていた新しい光でもあるわけなのさ
誰もさわれない 誰も知らない
特別な光 なくしてはいけない 大事な大事な光 共に光ろうなどとはとても思えなかったから…思えずに自分1人の力で光ろうとした哀れで孤独な無防備すぎる悲しくらい弱々しいしにそうな眼をしたそれでも必死で抵抗して精いっぱい光ろうとした小さな小さな勇者…強い心を胸に宿した光…それは…それがあのころのボクの姿なのでした。