詩人:甘味亭 真朱麻呂
絶え間なく日常が続いてく…続いてく
どこまでも青すぎることはなく だからといって純粋に生きられるほど白くもなかった やたら憧れてばかりいたら夢も今も見失った やがて未来の道しるべさえなくした明るい昼間を過ぎ暗い夜が空を真っ黒に染めたんだ
生きがいなんて…つぶやく声が車の走りすぎる音にかんたんにかき消されてしまった 思いつきの不確かなメロディといつまでも変わらない生活を盛り下げる退屈なだけの憂うつな聴き飽きたハーモニー
思い出話とか埃かぶってそうな時代遅れの一昔前の話はいいや
聞きたいのはたった一つの真実(こたえ)
僕をあれだけ悩ませておいて応答なしか…
独り言ばっかしかこのごろ聞いてないし
聞こえないせっかくここまで来たのにな
流れゆく時はいつか水を途中でせき止めるようにこの世の終わりまで僕はいられない 見送ることもできず途中で寿命のはかなさを改めて知りながらつきる寿命の前にある日とつぜんなすすべもないからあえなくさよなら言うんだろうな
言葉にしなくても
口に出さないにしても胸の中で…心の中で言うのかなあ
言うのかはまだまだわからない その時にはまだほど遠いだけどきっとその時には何かしら想うんだろうが きっとね
何があろうと
何が起きようと
こればかりは
泣いても喚いても
変わらない運命(さだめ)だから否応なくさよなら言う以外残されてないあとはただ変わらない こんな日々それとなく何気なくただ待つこともない待ちたくもない終わりという名の死を待つふりして くるったみたいに代わり映えない真っ白な毎日を繰り返すだけ 日常を暮らしていくだけさ 流れてゆく平凡な日常…平穏すぎるくらいの平和ボケしそうな僕です 生きてくそんなふうに 続いてく 憂うつに退屈に 思わしにたくなるほどに 生きたいと願っても 時には空に願い届くことなくさよなら。