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詩人:甘味亭 真朱麻呂
はじめての日なのさいつだって新しい今日が来る度に僕ははじめてを知りはじめましてとつぶやくようにはじめましてのうたをうたう 今日を暮らすのは
今日はじめての日なのさ いつか見たような景色の中に閉じこめられた1日さ
いつも夢の中 永遠に安らえない絶望の中でいつか見た僕を救ってくれたあの光を探していた
こんなすゞやかで心が晴れやかな日は今日でははじめてなのさ 今日というはじめての日に終わりがくるなんて…絶え間なく僕は知り 先の続かない行き止まりになるまで僕は走りつづけ絶え間ない明日との巡りあわせに今日もあいさつを交わす
何度となくそう何度も何度もきりもなく繰り返される日々の中
繰り返してゆく日常
積み重ねてゆく言葉
解き明かしてく疑問
それはきっと夢…まるでいつか滅びゆく世界…悪夢をみた夜 月の光も射さないなんの光も通さない真の闇の中へゆくまで 僕は繰り返し繰り返し過ちや後悔を繰り返す 過去へ遠く思いを馳せ
その日をひたすら同じことを同じように繰り返しながら待つだけ 未来と現在を照らし合わせながら
時々現在位置を確かめ自分にすら疑いを抱きその判断を時おり怪しみながら
本当じゃない
自分が本当に望んでいる結果なのかを確かめる そこに月が昇っていても本当じゃなく偽りの月という確証はなくちゃんとこの目で確かめない限りその迷いや疑問やわだかまりは捨てきれないしぬぐい去れないから
だけれどそれが偽りだと決定づける判断材料も明確な証拠も私にはわからないしないのだから決めつけるようなことは罪であるし私にはできないんだ だから嘘か真かの真偽の答を見いだすのはまだまだできない難しいことだ月明かりに光る思い巡らした涙も 胸の底にしまった悲しい思いもたった一度の身勝手な思いのせいで狂いだしてしまったのならそれは違えなく紛れもない過ちの形 罪の姿だろうだがそれすら形は未だ皆無だ。