詩人:どるとる
色あせたベンチに座り並木道 黄昏の中
舞い踊るように草木は風にふるえる
身もだえるように
僕は肩をきゅっとすぼめ
冷たい風に顔をしかめた
帰り道の途中 僕は寄り道 なんとなく桜の木の下
春はまだ冬をこさなければ訪れないのに
来もしない遠い春に恋い焦がれる気の早い心
冬なのに 冬なのに
心に訪れし春
僕にもやっと
守るべきものができた
幼い頃に見ていた夢はひとつひとつ大人になるにつれひとつひとつ消えていくけど
君に出会えたことだけで僕はこんなに幸せになれたんだ
だから今は何ひとつ要らないよ
春をありがとう
そしてこれからも
末永くよろしくね
君に宛てた
少し早いクリスマスプレゼント
ソングフォユー
溢れんばかりの愛を
凍りついた心を溶かすような春の唄。