詩人:ならか
何故私はこんなにも
愛を欲しがる?
それは両親のせいか?
中途半端な愛情を注ぎ
私を狭間において
中途半端な孤独を味合わせて
攻めることもできず
悲しむこともできず
私は掌に篭るしかなかった
この掌だけが
涙を流さない泣き顔の
逃げ場所だった
やがてあなたと出会い
あなたは私を求めた
それは心なのか
体か
名ばかりか
関係なのかは
わからなかったが
私は寂しかったから
縋り付いた
その繰り返し
繰り返し……
なんとむなしいことかな
なんとむなしい人生かな
それでも私はあなたにすがる
わかっている
わかっている
恋愛に溺れて
もう私は
あなたなしじゃ生きていけない