詩人:快感じゃがー
夜道を照らすよな、
ほんのちいさな
優しさがあって
あたしを
捜し出してくれたのが
そう
君だったなら
あたしは、
否応なしに
救われたかも
しれないのにな
明日に
飛び立てたかも
しれないのにな
だって
ここまで生きてきた
証明なんてないもの
これから歩いてゆける
保証なんてないもの
少なくとも、
今ここにあるものが
あたしを
満たしている訳ぢゃ
ないんだもの...
日々に
退屈していたとしても、
これからに
期待してる自分は
馬鹿げてるって
誰かが云うなら、
きっと同調したし
そんなもの要らないって
大声でだって
叫んだでしょう?
それがすべて
悪いとは、
言わないけれど
期待して
生きていくことが辛い
期待してしまう
自分が、
空しくて
この穴を
埋めてくれるものは、
もう何もないと
割り切るほうが
いっそ
楽になれると
思えてしまうの
ねえ、
信じることで
乗り切れるなら
どうか
どうか
信じさせて
もう
なんにも、
望みなどしない
なんにも、
疑いなど
しないよ
無のままに
落ちてゆけたら
あたし、
もう
本当に
「倖せなんだ。」
きみと二人、
万歳岬
待ち受けるのは
天国か、
地獄か...