詩人:剛田奇作
君が君でよかった君が君だという証拠はどこにもないけど君でよかったね 君がいる理由はどこにもない 君はただあの丘の上の、ヤマモモの木青空のはしっこの雲たたみかけのハンカチちぎったレタス砂に落ちた水滴砂を運ぶ風それが君君がいる意味も特に無いけど地球が青い意味も無いけど 歌が悲しい理由もないけど鳥が美しい時はあって君が君で君のままでよかった