詩人:どるとる
暖かな春の陽射しの中で君は笑ってる
僕は口を開けばいつも弱音や泣き声ばかり言ってる
そんな僕でも君は迷いもなく好きでいてくれる
これ以上の幸せはないけど君の期待に応えられる自信もない
だけど愛してる
こうしてただふたりで一緒の時間を過ごしてるだけで明るい未来 紛れもなくそう言えるんだ
桜の花が咲くように
はじまった恋だった
桜の花が散るように
終わった春だった
今も君は僕の傍で
冬の寒さに寒がりな君はふるえてる
あたためるのは僕の役目さ
春の日にサヨナラをしてまた出会うその時にははじめましてってお辞儀をして
タンポポの咲く小径を歩く
遠からず近からず
春は僕を呼んでる
早く 来いって
白い雪に埋もれた
街が恋人たちの
笑顔であふれたら
君のいない寂しさにため息ひとつ
僕はつくんだ
早くこんなくだらない仕事なんて終わらせて君に会いに行くよ
心に春が訪れたように冬なのに暖かな気持ちになるのは
君と一緒にいるからだ
ほら、不思議なんだけど今とても満ち足りた気分
君がいればほかに何もいらない
ああ 桜花咲く季節
かじかんだ手を包む
君のぬくもり。