詩人:どるとる
あいつはいいよなあ
過保護でいいよなあ
甘い蜜ばかり吸っているとやがて苦労する
自分への甘えは自分自身の首を締めるぞ
そんなのまるで関係ないね
皮肉って1日が暮れてまた時間を無駄にし
愚痴って1日が暮れてまた時間を費やして
卑屈ばかりこぼして
人を羨むのに何も行動起こそうとしないのは楽してたいから
「今」しか見られない人
未来を見据えて歩く人
いろんな人がいる中で僕は前者のほうさ
皮肉って愚痴って
卑屈言って
人をさんざん羨んで
寝るわって
繰り返してきた日々だから
夢も希望もないのなんて当たり前な話で僕もそんなのはいらなくて
好都合ね
暗くて地味な未来ね
それでもなぜだろう
頬に流れる涙
心にも生活にも
豊かさはなく
貧しいばかりで
何もかもが悲しいな
後悔は嫌いだから
精一杯強がって
悲しくないふりして
笑ってみても
やっぱり悲しいね
皮肉と卑屈の唄
ため息で回る風車
夜の向こう側で
聞こえる猫の鳴き声に応えるように僕は誰かに救いの声をなげたんだ
若さはもう言い訳にはできない
僕も二十歳を過ぎたから
これからは自分の責任になる
すべてすべてすべて何もかも
それも踏まえて
不安極まりないなあ
いちいち
前に踏み出す
足がふるえてる
生ぬるすぎた学生気分が抜けなくて
うつむいてばかりで
現実と向き合えない
そんな人よ
聞いてください
何がわるいとかそんなこと言うまえに
とりあえず
うつむいてる
顔をあげようか…
僕は僕自身に言うように唄います。