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詩人:旅人モドキ(左利き)
きみは移ろいやすく
それでいて落ち着きはらう態度をうかべ 幾多の心をかきまわす
澄ました表情に魅せられ 泣き崩れては憎まれもするが
その涙さえ称賛に値する
まばゆい輝きを放つかと思えば アンニュイな影を醸しだしつつ
鋭い眼光をちらつかせ一瞬で虜にさせる きみには到底かなわない
エナジーをまき散らし群集を草葉の陰に追いやるのに
七色のほほえみで優しくつつみこむんだ
あちこちで官能的なダンスが乱れ飛んでも
きみは見透かしたように悠然とふるまい いつもファとシの間にたたずむ