詩人:朧
始まりから三年の刻
短針を刻まない時計
始まりから三年の愛
遠距離を思わせる涙
二人で刻む古い時計
恋人の共有する時計
ゆっくりとした未来
時計の針を早めたり
華咲く季節は程遠い
太陽の季節を越える
愁いの季節は過ぎた
現在を早く進めたい
三百日以上の一年で
一日でも逢えたなら
その身体を一瞬でも
強く強く抱き締める
抱擁の秒針が動いた
貴男への愛を感じた
長針の時間は過ぎる
何年も降り積もる愛
刹那の流れに焦る刻
神か悪魔の怪奇か?
悪戯天使の仕業か?
時間の経過は早くて
一年一度の時は過ぎ
再び夢を追い駆けた
どんなに離れてても
忘れないよ一瞬でも
強く強く想ってる…
三百日以上の一年で
一日でも会えたなら
私は幸せでいれる…
一人だけの針は動く
大丈夫…信じている
また見送る不休の針
いつの日か夢を掴み
短針で長針の時間を
二人で追い駆けよう