詩人:是清。
だうせ最初から気紛れな気持ちなのだし/曲がり為りにも恋人同士何て謂ふ理由で妾を曲げる気も起きない/容易く仮面を被つて/有りがちに微笑む事等したくは無い/其ればかり/堂々巡りの一夜なの/其れなら貴方の/静かな寝息を止めようか/其処迄考えて/結局止めた/裸電球の下の一組の布団/伝はる熱で/最早後戻りは出来ない事/此処以外帰り着く場所等無い事。