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詩人:蒼月瑛
空跳ぶ天馬がいつか僕を迎えに来るよ。世界の果てに隠れた僕をさ。僕はそれまで何も疑ったりしない。疑うことなんて世界には何一つない。
僕は直視なんてしたことないのさ。
だからあなたの顔がうまく見えないんだ。あなたの顔を見たいとも思えない。だってあなたがいる世界はあの腐乱した世界なんだって誰が僕に告げるから。
生憎僕は翼を生やした君に興味はない。そんならいっそ、その翼をもいでやりたいくらいだよ。
準備はいい?
いくつか聞きたいことがある。
誰が僕の心を知りたがるって言うんだ。なぜ僕の体や心までも誰のものでもないと軽々しく言えるんだ。どうしたら誰も求めてない答えをその臭い口から欠伸するみたい言えるのさ。世界の中心はもちろん僕じゃないんだって知ってるけど、僕の中心にちらつく影は誰なんだい?気づいたら間違い探しみたいに人々を見てる僕がいる。
さあ告白の時間。
――。