詩人:空白
私は私なのか
論理のない露悪さ
例外のない劣等感
累積する類似が
理解できない罹患
落下していく楽観と
夜毎蘇る恐怖は
許されぬ夢物語
優しい闇の中は
模範的な目標
目まぐるしい目眩
無添加な矛盾
未使用な未来が
間違い満載で
ほくそ笑む方針
平和は編集された
普通が不思議な
比較的非常識な日常
歯痒い白紙
ノートに残せず
根深い螺子が
抜けぬまま
滲んだ日記
何故何度も
取り敢えず閉じて
展開を提供
つまらない通常は
知識欲で致死量
例えば沢山
それをそのまま
世界にセットすれば
姿は何桁かの数字
システムの下で
最適な作品ですか?
この効率の悪さは
継続する現在が
空虚な苦痛で
消えたい疑問しか
紙に書けない
可笑しさに溺れ
笑顔の嘘を描いた
泡沫な運命共同体
行き当たりばったりの居心地の良さを
ある程度は愛している