詩人:梅宮 蛍
夢を追えば実が廃れると言ったのは 誰だったか
周りの仲間たちが当たり前にこなしている暮らしを全て否定して
そこへ立つ事を背負ったのは 何故だったか
好きだから やりたかったのか
やらされたのか
夢は時に 追ったつもりが追われ
掴むはずが雁字搦めに捕われ
足元は暗い泥の中
光明もなく スポットライトなど夢のまた夢で
浴びても浴びても嘘っぱちだと叫ぶ
それでも手放せないのは
既に腐り落ちた社会性のせいなのか
それともその甘美な響きのせいなのか
報酬など 何処にもありはしないと もう解っているのに
夢に見る事をやめられない
いつか真実 本当のスポットライトの下でーー