詩人:†水無月†
不幸と倖せは紙一重
生と死は紙一重
僕はいつも紙一重に振り回されて
いつも僕自身を保てずにいる……
僕が不幸と思えば
人は皆 拍手する
僕が幸せを感じれば
誰もが憐れみの瞳(め)を向ける…
不幸は…裏を返せば倖せで
倖せは ちょっと捻るとどん底に……
皆は上手に その真ん中を逝くけれど…僕はいつも偏ってばかり
だから僕はいつも
一度に沢山の倖せを使い果たして…
一度に沢山の不幸が舞い降りる……
それは 不公平ではなく
僕がただ下手なだけ
僕が死にたいと思えば
誰もが皆…†生きて†……と言う…
僕が生きたいと願えば
僕を蝕む†悪魔†がいる……
僕が死にたいと思った今日は
誰かがもっと生きたいと願って死んだ今日
僕が生きたいと願って昇った朝日には
地獄に耐えかねて堕ちた人が居る今日…
だから僕は不幸の中に倖せを見いだし
生死の瀬戸際を紙一重で渡り
皆と共に…生き続ける………
僕の中のありったけの勇気を…
生きる勇気と希望の光に変えて……