詩人:色彩
正史が21世紀を迎えたばかりの頃彼女は完全に消える方法を考えていた残骸 塵と木っ片や人間いつかみんなも死んでしまって誰もが君を忘れても小さな細胞のどっか遥か上空大気の色や深海太古の生物達地底に暮らす土竜になって貴女は存在し続ける例えば僕の足音さ完全な消失が在りはしないように完全な静寂など存在しない折り重なった雑音の波に身をまかせるのが人生か折り重なった雑音の波に身をまかせるのが人生なのか