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[124510] 都市の風景

詩人:色彩

正史が21世紀を迎えたばかりの頃

彼女は完全に消える方法を考えていた

残骸 塵と木っ片や人間

いつかみんなも死んでしまって

誰もが君を忘れても

小さな細胞のどっか

遥か上空大気の色や

深海太古の生物達

地底に暮らす土竜になって

貴女は存在し続ける

例えば僕の足音さ

完全な消失が在りはしないように

完全な静寂など存在しない

折り重なった雑音の波に

身をまかせるのが人生か

折り重なった雑音の波に

身をまかせるのが人生なのか


2008/04/12 (Sat)
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