|
詩人:高級スプーンあと何年
私が私の
失敗作だったらよかったのに
成功している私を
指をくわえて見ていたい
私から見えない場所で
私の邪魔にならないように
現実を見ようとしない点では
今と一緒か
こんな人生送ってる時点でさ
失敗したも同然
そうなんだけど
指をくわえてどこを見ても
私以外に私はいない
そうなんだけど
鏡に映る自分から目を背けて
繰り返してきた失敗に目を瞑り
次に目を開ける時
見える景色が想像つくから
私が私の
失敗作だったらよかったのに
眠る前
そんな妄想ばかりしてしまうんだ