詩人:快感じゃがー
苺みたいな行為、
したいの
甘くて
時々酸っぱくて
ひっかかるような
あの感触
熟れた季節には
全部、
食べて欲しいな
ひとつ残らず、
抱いて欲しいの
ねえ
あたしのこと、
ちゃんと愛してね
あたしのこと
だけ
その目に映して
汚い世界が厭だ
なんて
駄々捏ねる
あなた、
可愛いから
連れ出してあげる
翼が生えるまで
"待ってて"
ああ
ダイスキなの
あたしはあなたの苺
空が真っ青に
広がって、
落ちてきそうに
快晴
滴が
もっと
透き通って
輝いてみえるよ
何もかもが
綺麗で
無垢で
あたらしい
ねえ
あたしのこと、
ちゃんと愛してる?
不安になっちゃう
あたしは真っ赤な苺
いいのよ
ありったけを
あなたにあげても
いいのよ
あたしには、
あたししかないから
あなたには、
あたししかいないから
じらじら焦らして、
あやして
噛みついて
愛してほしいの
あなたのやり方で
いい
あたしはあなたの苺
でもお願いよ
熟して、
腐ってしまう前に
ちゃんと残さず
食べきってね
じゃないと
あなた
嫌いになっちゃう
苺みたいな行為、
したいの
あたしは苺