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詩人:甘味亭 真朱麻呂


こんな短すぎる人生の中じゃ描ききれないたくさんの想像
理想はいつだって遠い場所に思えて
夢みる明日にいつまで経ってもまだその姿さえ見えもしない
予感さえ感じないんだ
こんなに歩いているのに必死になって描くそのすべては夕暮れの色とともに夜の闇に沈み溶けていく
そしてにじんだ色の空がまるで誰かの夢の食べ残しのように僕しかつかめない夢は何処にある?足どりはだんだん遅くなってやがて動かなくなり立ち止まった夕暮れ 途方に暮れる

憧れは遠く遠くいつでも見えてた…それはいつになろうと変わらないものだった…それはもしやこれからも…このままだったら…?一生間に合わなくなる手を伸ばしても届かなくなる…ちまちましていたら
夢を叶えられた人はその憧れさえも遠く見えてたのに今ではすっかり当たり前なくらい近くにある
なんて切ないな
なんて張り合いがなくなったなとか夢を叶えられない人たちを皮肉るように弄ぶように夢を叶えた人たちの手のひらの上で夢を叶えられない人たちのダンスを踊っているのを楽しんでみているみたいに永遠に叶いもしない夢を叶えられない阻まれた出られない世界の中でそういう人たちの笑い者として見せ物のように踊り続けるのだろうかなあ
僕たちのいる意味とはいったい?

それならば
それならば もう
いっそそんな腐った消えた方がいいと思うから夢をあきらめることはそんな人たちに背中を向け何も出来ずにそのあざ笑うばかみたいな頬を殴れもせず終わるのかな

いま少し僕は立ち止まり 目をつむりいまのこの風の流れに疑問を持ち少しずつそのなるようにしかならないと思っていた流れに逆らいかなり苦しめられながらも頑張ってなんとか元いた始まりにかえろうと逆方向に歩こうとしていた
自分の中で流れてるすべての時間を止めて考えに考えてた
こんな泥まみれの現実の中で そんないまの景色さ。

2008/02/21 (Thu)
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