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詩人:甘味亭 真朱麻呂
自分の身勝手なわがままのせいだけで
自分以外のほかの誰かが傷ついてしまっていることにも気づかずに笑っている
僕はなんて最低だったんだろう
なんて後で気づいて悔やんだことがある
時々自分のやることやする事に疑問を抱き
ためらうことがある
自分の中にいる自分を抑えきれずだなんて言いながらそれでも
誰かを気づけばめためたに傷つけている現実がそこにあるのさ
気づかない
気づけなくて
気づけなかったなんて
そんなもの言い訳にもならないことを繰り返して
ふてぶてしい態度で素直な気持ちまた隠している僕は知らないうちによほどの罪悪を背負いこれまで他人から巻き上げるようにたくさんの汚れたことをしてきたんだろう
うらみの種をまいたのは紛れもなくこの僕
自分が笑っている
自分は笑っていられるのに
泣きをみる人たちはいつもみんな自分より必ず弱い立場の人たちで
自分が笑っている
自分は満たされているのに
そんな耳障りな笑い声の傍らでしくしく泣いている人たちがいるんだ
なぜ理不尽な世界
生まれたことさえ後悔しちゃうような
目にさせるんだ
なぜ弱い人たちがそんな目に遭わなくちゃいけないんだ
ひとつ大事なことをまた忘れては違うことも忘れていつかすべてそんなこと考えてたことさえぜんぶまとめて忘れてしまっているのかなあ
どうして どうして
傷つけた側の僕が泣いてしまっているんだ
なぜか なぜか
傷つけた側の僕も一緒に泣いているんだか
永遠に癒えぬ永遠の傷につける薬はない
ばかにつける薬がないようになんていつでも陥れた人たちに更なる悲しみの種を必要以上に植え付けるのはほかの誰でもなくこの僕っていうことを自分でも今では気づいたから その大きさをわかった上で今なら前のような腐った心よりはずっと償っていくにふさわしい心になった人の傷みに気づける心に。