詩人:高級スプーン
分かってるって
分かってるって
分かってないのに
言ってしまうの
大嫌いだって
大嫌いだって
ホントは
大好きで仕方ないの
目を閉じても
落ちられないの
落ちたとしても
すぐに覚めてしまう
耐えられないの
貴方の居ない
安らぎなど
苦しいだけだよ
出社して5分後
もうすでに
『あ、痛い』
電車の中
吊られた広告
つられて私
思考ぐちゃぐちゃ
ぼんやりと
その辺を見て
合わない焦点
会えない時間を数えてる
最近は
いつもそんな感じ
今日何したかなんて
覚えてないわ
明日何するかなんて
興味ないの
貴方に会えない日を
どう過ごすかなんて
潰す以外に
能がないの
月の居ない夜も
私は哭いた
子犬のように
小さく丸まって
小刻みに震えながら
貴方に会いたい
貴方に会いたい
今すぐ会いたい
今じゃないとダメなの
会えないの分かってる
それでも電話越しに
言ってしまう
超ワガママ女で
私は私を大嫌い
でも貴方は嫌わないで
ずっと私を好きでいて
いつもゴメンね
無理ばかり言って
でも好きなの
どうしようもないくらい
貴方が大好きで
死んじゃいそうで
泣きじゃくってばかり
いつもゴメンね
大好きなんだよ
分かってるって
分かってるって
分かってないのに
言ってしまうの
大嫌いだって
大嫌いだって
ホントは
大好きで仕方ないの
貴方が
大好きで止まらないの