詩人:どるとる
この歳になって
お母さんのこと
ママ!って呼ぶのは
恥ずかしくもあるけれど
僕のお母さんは
お母さんっていうよりもやっぱりママって感じなんだよね
いつも傍にいてくれてさり気ないように僕を確かに見つめている
その小さな背丈よりずっと大きな大きな愛で僕の言いたいこと思ってること簡単に読み取って
包み込んでしまうよ
叱られてもなんだかあたたかいね
叱られたあとの優しさがまたにくいね
だからこそあなたは僕のママなんだよ
だからこそ僕はあなたの子供なんだよ
生まれてきて良かった
あなたの子供で良かった
あなたがいつかお腹を痛めて生んでくれたあの日の喜び
そして今ここにいる喜び 感じながら
僕は今日もあなたに返しきれない感謝の気持ちをさり気なくこっそり唄にしちゃうのさ
でも、いつかあなたと別れる日が来ることは確かみたいだから
子供みたいに
僕は涙流して泣いちゃうけど
あなたが生きているうちに精一杯傍にいて甘えて じゃれて
迷惑をかけまくる
そしてたまにはなれない孝行したりするのね
口では乱暴言っても
きっときっと心ではわかってるのさ
僕らは親子だから
いうなれば雛に厳しくあたるのは親鳥のつとめ
そう思えばあなたのたまの平手も愛しい痛みなんだよ
ママ!
ママ!
僕のママ
いい響きさ
何度だって
そう何遍だって
僕は言うのさ
僕は本当は
幼い頃のほうが良かったよ
だって今よりずっと甘えられたから
大人になっちゃって一番悲しいことは
ママって呼べないこと
でも忘れないよ
あなたがくれたぬくもり
教えられたようなことも多分ほとんど
破りまくってきたけど僕は思うのさ
あなたがママで本当に本当に良かったって
だってあなたがママじゃなかったらきっと僕はこんなに強くなれなかったよ
こんなに優しくなれなかったよ
それも全部あなたに似たからかな
これが僕のママの唄。