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[112234] ふうせんかずら

詩人:快感じゃがー


傍に居るだけで
ただ、愛しいと

思えていた
若き日は



もう、遠い過去になった

かつての熱も
とうに消えた










白い雲が

居心地の良い
所在を探して

流されてゆくよに



私も

当てもなく
漂っているだけ





そこに
幸せがあるだなんて

確信は、ないけれど。










留まっては、いられなかった





貴方は独り
先へ行くから



嘘でも見栄でも
多分、良かった









"変わってゆくことの必要性"










救われること
望むなら

曝け出して、ゆかなきゃね




それでも
不幸な顔は出来ず

大人びたプライドが
邪魔をして



傷ついた





「夢は、なくなった」










気取った
うわべだけの愛なんて

本当は、欲しくなかったよ





だけど。


刻んでしまった





背中押す
秒針の音に走らされ



どうしようもなく





ねえ
抜けだせない!










心は、愛した形のままで

解りきっていた
結末を描く










冬は去り
春が来るけど

私は、ひとり
ずっと独り





春が過ぎ
夏を巡っても

私は、ひとり
ずうっと独り










不意に見上げた夜空

もう

少女なんかじゃ
いられないけど





祈るしかないよ
今は



悲しすぎるから










あの日植えた
ふうせんかずらのハート

惨めなのは、わたしのほうで





こんなに
こんなに

世界は冷たいのに



温めてくれる
誰かは、何処にもいない

2009/10/13 (Tue)
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