詩人:まとりょ〜鹿
何かあるんだろ?
何だい?
母ちゃんに言ってみ!
え?学校へ行きたくないし
会社に行きたくないだって?
むしろ生きたくないだってか?
じゃあ
死んで何がしたいか言ってみ!
ほーれ
なーんも出来んじゃろが。
そんなん
“したい事”言わないじゃろが。
そのうち死ぬから待っとけ
慌ててやる事ないでしょが。
その前に母ちゃん
今、お前の葬儀代なんか払う余裕なんかないわ。
普通自分の親ならそんな薄情な事言わないってか?
そんなん
うちはうち。よそはよそじゃ!
ほれ、下らん事ばっか考えて
ウジウジウジウジウジウジせんと飯食いや!
ほれ
沢庵をポリポリポリポリかじってみ?
沢山かじればいい音出るじゃろ?
朝からしっかり飯食って、いい音出しゃ
嫌でも目が覚めるやろが?
朝っぱらから
やる気出せんと
ウジウジウジウジウジウジしとると
そうやって卑屈になるんじゃ。
ほら!背筋!
シャンとして行ってこい!
それにな、薄情言うのはアンタの方じゃね。
父ちゃんと母ちゃんより先死ぬ言うて…
聞いたのはそっちの方だろってか?
バカ言ってんじゃないよ!!
アンタに先死なれたら
ワシら老後を楽に過ごさせないわな。
頼りになる気は無いけどな!
死ね言ったって長生きしたるわ!