詩人:中村真生子
ビルの4階の窓に広がるひとかけらの雲もない青い空。宇宙へと続く窓の向こうの大きな窓。吸い込まれるように包まれるようにその青に思いを寄せる。見えないけれど今もそこで輝いている満天の星々…。見えないけれと今も心を照らしてくれる逝った人々のように…。ビルの4階の窓に広がるひとかけらの雲もない青い空。自らへと続く窓の向こうの大きな窓。