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[121820] はじまりからの物語

詩人:甘味亭 真朱麻呂

僕の生きている
人生には決まった
シナリオなどない
それぞれの人が
暮らしてゆく日々
それがシナリオさ
運命などには
左右されない物語
その中で自分だけの人生を送ってく
誰も知らない自分なりの明日が待ってる
途中で間違えてしまっても失敗しても
やり直せないはじめには戻れないのさ
これが唯一あるこの物語のルールらしい 後ろ向いたって戻れないから前に人は
進むしかないだけさ なにがあったって
白紙にはできないし昨日には戻れない
たとえなにがあろうとみんなおなじさ

平等っていうものもときには不自由だろう 完璧なルールなんてないのさ必ずどこかに抜け目があって埋められない隙間やほつれがあるものさ 人は何故かそのほつれが見つかったときに 焦り隠せずあわてふためいてまた新たな失敗や間違いを引き起こしてしまう 焦れば焦るほど信じていたものさえひとたび間違いを見つけたとたん人が変わるさ いつだって人は身勝手な気持ちを前に出して正しい心を押し込めてまでも何かを欲するように きっとうまい人生の生き方や泳ぎ方はそれぞれだけどその人たちが一番知ってたりしなくもない
それぞれの生き方はそれぞれの人たちが持つ限りあるノートの中に隠れてる
真っ黒になるまで書き尽くしても見つからないのさ何故なら決まった答なんて元からないから
固形や固定された生き方や泳ぎ方なんて存在はしないのさ
人のいる数だけこの世界には生き方も泳ぎ方もあるのだから 当然だけれど この世には願ったって一生手に入らないものも多くあるのさ 僕以外の人たちがこの世界には何人いていくつの想いや感情がひしめき合い溢れているのかなんて知りもしなくていい事なんだよ 今はそんな事がなんだか気になって仕方ないのさ 何故か…何故か… 始まりからの物語いつか終わりへやがて扉開いたらその先にあるのだけ知りたい 今はただ。

2008/02/27 (Wed)
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