詩人:甘味亭 真朱麻呂
今日から明日から
頑張ろうかな
足りない部分は
後でなんとかするさ
いくつかの夢があるならば 願ってもないことに挑戦したい どうせいつかくたばるこの命ならば
たくさんたくさんその終わりの日が
僕を連れ去りに来るまでにもっともっと 新しい扉を開いて至る所に足跡をつけてみたいんだな
そう思ったらなんかいてもたってもいられなくなるね
そう思ってもいざなにか新しい事をやるとなると迷っちまう自分がいるね
正しいことも間違えてることも自分の中で全て正当化しないで 自分の都合のいいようなわがままで塗りつぶして変えないで 身勝手なその心
まずは明日からなおせるように今日はその準備に追われているとでもしようか
ひとつひとつの覚えていることにも値しない小さな小さな暮らしの中の場面と
ひとつひとつの他愛もない様な会話
そんなただのとりとめない何の価値もない様な場面こそ実は気づけば貴重なんです
さわやかに頬をなでていく緑と花の風が心をも躍らし
気のない空っぽで退屈なだけの昼下がりに散歩に誘うような日和
あったかい陽射しが僕を手招きして呼んでいるよ 今
今日から明日から
頑張ればいいさ
明日の今日から
何も今じゃなくても なんてずるい言い訳ばっかり繰り返している先の全く読めないのはそんな自分
それが幸にも不幸にも 良いのか悪いのかなあ どちらでもなくどちらにも当てはまらないくらい運がいい運だけはついて回る僕には気にするような事じゃもしかしたらないのかもね 今日から明日からなんてもう言えなくなる迄 減らず口をもうたたけなくなる迄 時の末まで流れきったときにはあの日の僕がいた事こそが何よりの救いと思えることが幸せなんだと心から思えるように願うから今はもう少しだけその減らない口を閉じさせないで開けたままでいさせてせめて満たされないなら限りがないなら。