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詩人:雪 刀寿
春の海は なだらか
ちゃぷちゃぷ 小声で
さあ、話そう って身構えて 誘ってる
はるか 世界と 話をするつもり?
耳すませる鳥たちは、新しい友人
ともに 冬を越えてきた
この夏へのホイッスル、恋人飾り
森から
ゆっくり歩いてきた 空気の流れが
うれしげな はしゃぎっぷりで 青い
ごはんのおかずを 何にするか見つくろってる
家族のざわめきに混ざって 晴れがましさ
おやおや
ゆるやかな坂道を見やれば、
じてんしゃに
とれたて魚料理のっけて
のびやかに くちぶえふかす人も
・・・・こうした 話の流れ
みんな ゆるやかな 散歩 さんざめき
さんさんごご に
一息つく いなか だべり
こっちから あいさつしようか
むずがゆい ほほえみ 胸のうち
さざ波に 広く 太陽は きらめき
宝石スケールの まばゆさを
てのひらで つかむ ぼくは、
あなたへ届けたくて
思いをこうして
こすって 飛ばす
長くなる
のどけさ
ゆったり
ハートに浮かびますか?