詩人:孤 花
二人の笑顔がアルバムに沢山
流石に見返すことはなかったけど
幸せはちゃんと思い出に残っていて
思い出せばくすっと笑えたの
辛いことも沢山あったけど
幸せなことも沢山あった
私のこと好きだったよね
私も、あなたが好きだった
そう思っていたけど
今となっては自信がなくなったよ
よくある別れ
どうしても乗り越えられなかった壁を
仕方ないと納得していた
そのつもりだったよ
テレパシーを信じていた私が無力だなって思う
テレパシーに乗せて思いが届くなんていう妄想で
ずっと慰めていられたから
この世ですべてを伝えなければいけないのだと
思い知ったよ
伝えたいことがあったなら
言い残しちゃだめだと
もう絶対に届かない言葉を
背負って生きていくの
テレパシーを信じた私は
間違っていたって思い知らされているよ
会いたいって念じても意味がないの
いつもと違う顔の君が
一流の空気をまとっていて格好良くて緊張するから
会いに行けなかった
付き合ってるのにおかしいけど
声もかけずにこっそり覗いた時の
あなたの働く姿が目に焼き付いてる
もうどんなに勇気を出しても
あの駅に降りて
あの公園を越えて
二人で歩いた道を 一人で歩いて
あなたの家に行ったとしても
もう二度と会えないの
ただただ
あなたがずっと
幸せだったと信じてる