詩人:旅人モドキ(左利き)
めっきされた金属が門扉の外でつややかで枝折り代わりの押し花やら五色の短冊やら陽射しを浴びて露呈するは色素が沈着した小麦色の肌だ何事も面白くもあり詰まらなくもあり生態系の及ぼす微妙な釣り合いを見習え騒がしい暴風雨に閉じこめられ願いも虚しく後悔ばかりが募る海は閑をもてあそぶ風とともに幻に浮かぶ群像劇の歩調に溶け合え扉の外では軽やかで伸びやかで青雲の色である鋼鉄の志