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[120369] ものぐさのいいわけ

詩人:まとりょ〜鹿

洗濯日和の晴天を否定するように
腕を目一杯伸ばしカーテンを閉ざす。

無作為に手にしたオーディオのリモコンは
日常と云う、パターン化された嬉しくもない行為だったのだと

嗅ぎなれた己の香を染み込ませる毛布に
思考する事を否定する頭を滑り潜らせる。

コミュニケーションは嫌いじゃない
ただ何となくこんな自分が惨めに感じるので

表に出てやろうと云うアクションは無く
今日も友情の定例文。そんな相槌に打って出る
存在を光々と発する指先のキーボタン。

憂鬱さにはさほど慣れた。
今はただ何にもしたくなくて、
やっぱりこのまんまじゃ駄目になるんかなぁ〜なんて
これを大した問題とも思わずに、思考するのを止めた午後。

皮肉にもこれは鬱症状の一歩手前だと
病名とはこの世の中に沢山あると云う事を
ブラウン管に映る御高名そうな医師が知らしめる。

自分の事は一番
自分が良く分かってますからね。

何となくスカした
やる気の無い思考が嫌い。
勿論これは自分の事で
そう思えば思う程、
いい感じに自分の事が嫌いになっていきます。


だからどうでもいいって、何も考えたくもないのに
やっぱり無意味な時間は無意味に思考させ

自己分析だけが得意になった。
そんな所もやっぱり鼻について

時折苦しさに顔が歪みます。

こんなボクの偽善的にも取れる優しさですが、
どうか君たちはこんな風にならないで下さい。

存在全てを
切り刻んで無くしてやれたら
コイツ自身も幸せなのに…と
臆病者が何を言うやらで、毎日空が闇を連れてくるのを待ってる。

2008/02/04 (Mon)
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