詩人:剛田奇作
来世、共にしませんか
まだ運命の先約は?
現世では、君に気付くのが
少し遅すぎたみたいなんだ
そして来世は もっと近くに住みましょう
できれば一緒に暮らしましょう
バナナの葉っぱの揺れる涼しいベランダを一緒に造りましょう
緑の眩しい島に住みませんか
本当に必要なものだけを側において
できれば今より たくさん話をしましょう
たとえば 星とか
空の名前とか
そして海と歌いましょう
楽しみにしています
だから
お便所の底みたいな現世も
おもちゃの宝物みたいにキラキラしているのです
来世でもあなたを間違えたりしません
あなたの肌の香りをきちんと
覚えていますから
待ち合わせは決めないでおきましょう
楽しみがなくなってしまいますから