詩人:紙一重
大掃除で出てくる色んなものは
今朝食べたお米やなっぱと同じで
僕の血となり肉となり
脳となっているものだ
小中高大
そのときは何も考えず
レールの上から吸収した
そうしてどんどん膨らんで
先生手づくりのプリント一枚
今ならわかるよ
どんなに苦心して
伸ばそうとしてくれたか
ディベートにスピーチ
社会科見学
技術の授業で作った木の棚
合唱コンクールの歌
課題の感想文
驚いたな
見ただけで付随する色んな思い出が出てくる
全部は持ってけない
だからもう
あの娘のおどけた笑顔も
思い出せないかもしれない
この詩にそっと残しとくよ、
礎として