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[122445] 運命という幸福の選択

詩人:甘味亭 真朱麻呂

もしも運命としての幸福が生まれる前から
決められたなら
自分にとって都合のいい運命を授かるかな
そしたらみんな

幸せになれるのかな
それぞれの都合のいい
自分の決めた運命になら不満はないはずだから
愚痴も言わずにすむはずだけれど
なぜかそれじゃ悲しいようなむなしいような気がするよね

運命はいつだって
自分のこの手で自力で変えて見せてこそ
素晴らしい喜びがきっと訪れるものさ
だから授けられた運命なんて本気で喜べるはずもないね
だってそんな運命の決め方で授かったらそれを悲しいと思うことや苦労して手に入れる喜びにだってばかだとか無駄なんだと片づけるだけで
一生知らないまま楽ばかりの日々を選んで
むなしい気持ちでいることにさえ気づけない
そんな自分がのんきに笑っている
そんな場面なんて想像したくないのさ
ちっともしたくないよ

決められた運命で得た幸福なんてきっと望まない
もう僕らは だって
苦労して手に入れることの喜びを知ってしまっているから
けれどそんな幸福を望むのは今がどれだけ大変か知ったことの証でもあり
そんな事を望む僕らがそんな運命ならばよかったのにと思うことはそのむなしさを知らないから
だからどっちが正しいとか良いとかなんてないのかもしれない そんな運命になっていたらたぶん苦労する事も知らなかっただろうし 逆に運命を選べたら苦労して手に入れることの喜びも知らなかっただろうし
ただ運命には絶対という文字はないことだけはわかるなんてえらそうなことをいう今が実は一番好きだったり今がこんな運命でそんな今という運命としての現実だからなんにしても良かったと思える今がなんだか幸せなんだ 今がそんな運命だから今があるんだよと絶対の元に偶然なのかわからないけど唯一解決済みなのはそんな1つの今があって単純に安心できる事こそが真実なんだから。

2008/03/08 (Sat)
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