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[122466] 拝啓、桜並木から

詩人:甘味亭 真朱麻呂


とっくの昔に通り過ぎてしまった
季節を思い出すかのように
いつかもう戻らない初恋を眺めていた
写真の中の僕らは笑っていた
それがなんだか憎たらしいくらいで
自分のことなのになぜか憎らしくて
はじめて思い出はその形によっては人を傷つけるものだと知りました
それもちょうどこのころ

たくさんの想い出
作って待ってるよ
君はそう言いたげに
僕の前から姿を消した
あの春の日の暖かい
ありふれた午後
いつもの午後
そんな事思わせない麗らかな春の日に
なぜ なぜ 君は逝ったの?
なんだか偶然な気がしないんだよ
君に出逢ったようになんだかこれも運命みたいに思っちゃう
おかしいけれど

サヨナラ サヨナラ
サヨナラ Baby
サヨナラ サヨナラ
サヨナラ Baby

たぶん確かなものなどここにはひとつすら残ってないから
君だって残してないだろうから
もう君のことはサヨナラさ サヨナラさ
これからは僕のために生きるよ…なんて
過去にサヨナラ
決別を 永別に変える前に変えるだけになぜか涙止まらないよ 収まらないんださっきから
冷たいはずの俺なのに
誓った言葉
やせ我慢の強がりはもう通用しないさ
悲しいことたぶん心が隠せずに悲しいからと涙を流させる
僕の意識とは別に愛の歌をうたう
空の向こうにいる君にばかばかしいとは思ったも今さら
今になってうたうのはたぶんなにかの区切りだと自分でもこれだけははっきり思うのです ほんとに
ほんとに
君の顔がかすかに見えた気がした終わりある日々と知り桜も散る頃にはこのどうしょうもない罪悪感を償い続ける日々にもちょっとは晴れの兆しが見えて決着はつくのかな 今よりは 今よりは
もう少しでもう少しつくのかな。

2008/03/08 (Sat)
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