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詩人:甘味亭 真朱麻呂
それが答なのに何故かまだどこかが納得いかないの
さよならした後で悲しみはつのるのか
さび付いた車輪転がして君は手を振る
遠ざかる記憶と目を閉じたその一瞬で
消え去る思い出もまたしょっぱい涙も意味などないのに
涙流す理由もなく
分かりきったことをいうことほど
愚かなことはないから
もう もう もう
やめよう
こんな悲しいこと
もう もう もう
見なくちゃわからない
僕らにしかわからない
物語が暖かく包み込む
先のことを考えるよりも今を生きよう
今を生きることそれが大切さ
涙なんて今は出しすぎて少しだって出やしないのに
嗚咽とこみ上げる言い様のない取り返しつかない悲しみだけが胸を痛ませてただけさ
自分で想うよりも記憶は頑丈な方らしい もう見失わないあの日から今も描いたものが運命になり動かない変えられないものになるようにひとつでは見えないなにかがあることを肝に銘じて今も何が大切なのかあの日の日々を胸に抱きしめて心の傷跡には治癒力も無力になるのだから
明白な明日への切符不適当に切り刻まないでそうと思ったら駆け出す勇気手にして あふれ出て仕方ない欲望は自慢の根強い抑制力で抑えて
今 最期の晩餐をいたしましょう 皆で。