詩人:甘味亭 真朱麻呂
'昨日のように思い出すこと'それは私にとってきっとなんでもないようなくだらないことだ
人はとてもくだらない生き物で
思い出や幸せにしがみついてないと
生きていくことのできない弱い生き物だ少なくとも僕はそうだ
寒さにうずくまり
見上げた空の月の明かり
照らし出されたあの日の自分
弱さを無意味に隠すため強がっていただけの臆病者
虫ずが走るよ
そんな過去に手を振って
さよならしたい
遙かな記憶の片隅のブラックホールに葬り去りたい
追いかけて
追いつけなくて
諦めようと
立ち止まり
それでも諦めが着かずにまた追いかけて
今もこうして消えてった愛を忘れられずに探しています
無駄だと知りながら
追憶の彼方へ消えた愛を探しているのです
どうか馬鹿だと笑ってやってください。