詩人:カィ
小枝にとまった鳥を
2人で見ていた
さっきから飛び出そうとして
羽ばたいては諦めたように戻ってくる
君と僕は飽きることなく
その様子をずっと見つめてた
何度目かの挑戦でなかば落ちるように飛び出した鳥が
それでもやっぱり産まれもった才能から
地面に着く前に青い空に舞い上がって消えた
君は眩しそうにいつまでもその後を見つめていた
揺れる梢に君の思いを重ねて
君も出来るよ、と言いかけてやめた
君の目がそんな言葉は必要ないくらい輝いて見えたから
kikaku2013「梢」
2013/05/29 (Wed)