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詩人:野上 道弥
今日は大切な君が生まれた日
本当なら病院のベッドの上で
生まれていた僕らの子供と
一緒に祝ってたね
帰り道にバースディケーキを買って
僕は一人で君の誕生日を祝おう
君が生まれて
君と出会った事
感謝しながら
一人でシャンパンを呑んで
一人で唄って
二人の誕生日を祝おう
そしてまた明日から
暫くは一人でいる寂しい自由を
愚にもつかない仕事ぶりを
謳歌しよう
少しの間だけの同い年
年が明けたら
また僕がひとつだけ
おじさんに近づくけれど
君も後を追ってくるから
大して嫌でもないや