詩人:甘味亭 真朱麻呂
ひとつひとつの涙からの悲しみを集めて ひとつひとつの今日まで繰り返してきた日々を集めて未来の僕に贈りましょう
その感動だけを心に写し取るように
そっと やさしく手のひらにこぼして
どんな形にしても大人になることは明らかに分かるよそれだけはね
君はそれだけをいうと闇の中に消えた
今までのうれしさの涙は過去に送り返そう
何故ならそれはまた感じる為の楽しみだから ひとつ忘れてはまた忘れて行く過去 忘れ去られるように記憶の一番端っこでいつか全てを忘れてく
暗すぎる闇は慣れがこないから見えないまま まぶしすぎる光が見えない様に
あのころ願った未来とは違うその違いに薄々気が付いていて
なんとなくそこにたどり着かなくても向かってく内に感づいた
その儚さに 行ってみて 着いてみて はじめて知ったその
分かってはいたけど やっぱりこの目で見たときと予想の中の景色は違うな
同じ事を同じ様に繰り返すだけで今日がやって来てまためぐる明くる日もそれを繰り返すだけの今日を生きる 意味などわずかも伝えずに
夢をみさせて 少しだけ
夢をみさせて
ほんの少し
いいじゃない
こんな夢のないリアルな現実を
夢をみる夜よりも多くみてるからさ
いいじゃない 少しは たまには
こんな僕の心に吹く風 こんなに冷たいのに こんな扱いでさよならか生まれさせといて
そうだとは思えない 同じ人の夢だとは 到底信じられない
生まれた意味も現に分からなくなる位
同じ地球の同じ空気をすってるのになんだこの違いは 同じ人間の同じ腹の中から生まれたのは同じなのにな 出来が違うのか何でなんだこの違いは
生まれてから今日までの様々な出来事を早とちりな僕は少しだけ絶えなくよぎる記憶の中のある日に想いを運び遠い目で過去の景色を見直すこの物語は一遍の丈夫な特殊素材のつなぎだからいつか何処かで運命と運命で出逢う。