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詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン
あたりまえのように いつも
隣にあった笑顔が
突然消えたのも まるで
あたりまえのようで
もしも あの日のあなたの隣に
もう一度帰れるなら
どこへも行かないでって
素直に言えるのかな
あなたはいつもみたいに
おどけた笑顔のあとで
優しく頭をなでてくれるかな
ねえ、わたし こんなにも
こんなにもあなたを好きになってたよ
魔法にかけられたみたいに
記憶は溶けけ出していく
あなたも
魔法がとけたら消えてしまうの?
あなたがくれた暖かい傷は
今でもこの胸で疼いているのに
失ってから 気づく
何より大切なもの
あなたにとって わたしは
どんな存在だったんだろう
いつか 幸せなころのふたりに
もう一度戻れるなら
どこへも行かないで
ずっと 待っているから
あなたはいつもみたいに
おどけた笑顔 見せてね
わたしなんかにまだ笑ってくれるなら
ねえ、わたし こんなにも
あなたのせいで泣き虫になってたよ
こんなに平気なふりをして
涙 こらえているのに
あなたは
ちっぽけな強がり壊していくの
なんでもお見通しだったあなたに
どうしてこの気持ち
届けられなかったんだろう
見栄っ張りなところだけは
わたしたち そっくりだったよね
わたしがそうであるように
ふたりの思い出が少しでしでも
あなたの支えになりますように
今もどこかで笑っていますか?