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詩人:朧
清純の森が豊かな地
この小さな国の姫君
硝子の心を持つ純白
深い傷を持っていた
少し言の葉を違えば
精神崩壊は免れない
また惑星壊滅の記憶
視界を塞ぐ麗しき髪
その真意は盲目の眸
白き包帯に夢を隠し
美の容姿も包み隠す
紅の運命を変える日
姫は一人で外へ出た
観えない世界の中で
真紅の騎士と出会う
お互いの夢を語った
幸せも束の間となる
悪に囚われた硝子姫
悪は純白へ吹き込む
人は誰も演じたがる
硝子姫もその一人だ
虚無の悲劇の主役は
誰も居ないと伝える
そして刄を突き付け
暗闇で脅す恐怖存在
真紅の騎士は叫んだ
虚しくも悪は聞かず
精神暴走は覚醒した
この星を揺るがす力
周辺の自然を破壊し
元凶の悪をも滅ぼす
真紅色に包まれる姫
徐々に退く暴走の渦
姫は言の葉を信じた
水晶の輝きを持つ瞳
視界を生む奇跡の光
熱い星屑の涙が流れ
水晶は輝きを増した
硝子の愛を刻む騎士
真紅の愛を染める姫
悠遠の地に結ばれる
後に引き裂かれた愛
姫は崩壊のトリガー
人類の運命を握る者
その果てない夢の中
二人の記憶が甦る夜
記憶から二度目の春
未だ誓い合う愛の証
それは二人の心の中
叶わない愛の記憶…
私ガ普通ノ人ナラ…
アナタト二人キリ…
幸セニナレマシタカ?