詩人:如月。
雨粒模様の通過路
傘着きの青春
夕闇頃
道端の水たまりに
映る灯混じりの景
誰かと誰かの
想いのように
あのこは
普通のささやかな
笑顔だったけど
あのこは
不機嫌そうな含み笑い
青空のような青春
夢見合ったけれど
雨粒模様と
傘のハミングで
よく見えなかった
君の表情
よく聴こえなかった日も
あった君のことば
雨粒模様の青春
過ぎてしまえば
また知らない夏迎え
いつしか僕は
あの雨粒模様の道さえ
傘さし歩くに
程遠い時間と向き合う
いつしか
水たまり
夏雲と空 写す
2012/06/08 (Fri)