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詩人:蜜稀
「君の好きな花は金木犀だったよね。」
「うん、そうだよ」
短い会話、僕の大切な時間
「取ってきてあげよっか?」
「ダメ カワイソウだよ
それに 金木犀って長い時間咲かないし」
どうしてそんな花が好きなのか 僕にはわからない
「どうしてそんな花好きなの?」
「短い命の間に自分の出来る事を
やり遂げようと頑張ってるからあのお花が好きなの」
「じゃぁ、何で君は僕の事好きなの?」
「大好きだから 大好きなの 分かる?」
顔を真っ赤にして君は答える
「僕の同じ」
恥ずかしがりながら僕もいう
「だったら、ずっと私の傍にいてよ 約束だよ」
君は僕の耳に手をあてて
他の人には聞こえないように こっそり言う
そんな事いわなくても 僕はさいっしょからそのつもりさ